洗剤の泡
激マズ度:5
多くの英国人は食器を洗った後、洗剤の泡をロクに流さない。そのため、英国人の洗った食器は、いつもベタベタとしている。だから、私は彼らが洗った食器を使用するときには、いつも出来る限り濯ぐことにしている。なんといっても、洗剤には毒性を持った薬品が使われていることが多いのだ。
しかし、ほとんどの英国人はそんなことは全く気にしない。よって、彼らは食器を媒介として、日々洗剤を口にしていることになる。よく病気にならないものだ。
一説には、「洗剤には殺菌作用がある」という迷信をいまだに信じているかららしい。他にも「洗剤は飲んでも平気」という説を信じている場合もあるようだ。だが、ほとんどの人は、そんなことさえも気にしていない。どうやら、単に親が洗剤を流していなかったから、子も洗剤を流さないということが受け継がれているだけのようだ。しかし、長い間に少しづつ体内に蓄積された洗剤が、きっと人体に何らかの影響を及ぼしているに違いない。
「英国健康促進委員会(*)」の調査によると、洗剤の毒性は脳中枢の内部に影響し、人々を怠惰にする作用があるという。20世紀始めに産業革命で世界を牛耳った英国が、一気に衰退し「英国病」とまで言われるようになった一因は、洗剤の毒性にあるという。
委員会では早急な対策として、国民に「Guinness」ビールを推奨している。「Guinness」に含まれている生ぬるいホップが、洗剤の毒性を中和するということだ。若者を中心として人気がある「Lager」ビールにはこの作用が無く、怠惰な若者を生み出す一因となっている。委員会では、この事態を憂慮し「Millennium Guinness」の販売を検討している。
* そんな委員会は存在しません。
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コメント
すごいです。前のレシピで結構笑っていたのですが、最後にぶち上げてくれましたね。5分くらい馬鹿笑いがとまりませんでした。街でよくみかける頭が空っぽみたいな表情の現地人はこれでやられた結果なんですね。
投稿: Toshi | 2005.01.22 05:23