パイ・マッシュ

激マズ度:3

ほとんど味付けがされていないミートパイと茹ですぎてでんぷん質の固まりと化したマッシュドポテトをお皿に山盛りにし、その上に肉汁または煮汁で作ったソース(たいていの場合まともな味じゃない)をかけた食べ物。パイといっても、お皿状にしたパイ生地の中にひき肉を詰めこんで蓋をし、オーブンで焼いたというだけ。他の英国の代表的料理と同様、大した味付けはされていない。よって、塩、コショウ、ビネガーを大量にブッかけて食する。

ちなみに、英国では「パイ」と言うと、それすなわち「ミートパイ」のことを指す。「アップルパイ」や「ミンス・パイ」や「イール・パイ」など、特に限定して言わない限り「パイ」=「ミートパイ」である。

パイ・マッシュは、労働者階級にとっての定番メニュー。East Londonあたりの町に行くと、どこにでもパイ・マッシュ屋が必ず一軒はある。

» Inside Out reports - Pie and Mash

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Fish and Chips

英国を代表する食い物。魚フライとポテトフライをお皿に山盛りにしただけ。創意工夫の微塵の欠片もない英国らしい食物。味付けは一切無し。お好みで、お酢や塩やケチャップなどを大量にブッかけて食する。

一口にFish and Chipsといっても、実はいくつかバラエティーがある。とはいっても、調理の仕方はどれも一緒。丸ごとの魚に衣をつけて揚げるだけ。ジャガイモも揚げるだけ。

◆ Cod and chips - タラとイモフライ山ほど
◆ Haddock and chips - ハドック(タラの一種)と揚げポテトをたっぷり
◆ Pollack and chips - パーラック(タラの一種)と揚げポテトをたっぷり
◆ Huss and chips - 食用のトラザメと油であげたイモをたらふく
◆ Plaice and chips - カレイとポテト揚げをどっさり
◆ Scampi and chips - スカンピ(デカいエビ)と揚げジャガイモいっぱい

注文するときは、“Fish and Chips together”と言おう。魚フライだけが欲しいときは“Fish alone”、イモフライだけが欲しいときは“Chips alone”。また、“Salt and vinegar, please”とか“Ketchup, please”と言うのを忘れないように。下手をすると、味付けの無い魚フライと山ほどのポテトフライを食うハメになる。

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食パン

別に不味くはない。だが、これといって美味いわけでもない。普通の食パンの味である。

日本との違いは、その厚さにある。英国の食パンは、とても薄いのだ。英国では、食パンの厚さは大きく分けると3つある。

◆ Thin Sliced(薄切り)
◆ Medium Sliced(普通切り)
◆ Thick Sliced(厚切り)

英国の“Thick Sliced(厚切り)”が、日本の8枚切りの食パンとほぼ同じ厚さである。“Thin Sliced(薄切り)”ともなると、もう薄々のペラペラである。日本の6枚切りや4枚切りなどと同じような厚さの食パンは、探せば無いわけではないが、普通のスーパーなどではあまり見かけない。

Medium Sliced(普通切り)を8枚重ねたところ
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英国好きでマニアックな味覚をお持ちの某大学教授の本「イギリスはおいしい」によると、英国では食パンはあくまで上に食べ物をのせたり挟んだりするための台座だから、薄切りなのだそうだ。すなわち、台座としてのパンそのものよりも、上にのせたり挟んだりする食べ物自体を楽しむためであるという。しかし、台座としてではなく、バターやマーガリンやジャムなどをつけて、そのまま食べている英国人も多い。台座だからという説明だけでは、どこか疑問を感じてしまう。パンを薄く切る理由は、他にもあるような気がする。もしかしたら、薄く切ることで枚数を増やし、沢山食べた気になるためという単純な理由なのかもしれない。

まあ理由はなんであれ、英国の食パンが薄切りなのは間違いがない。もし食パンが食べたいと思ったら、とりあえずは“Thick Sliced(厚切り)”を買った方が無難である。

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Limescale

英国の水道は硬質のため、石灰質を多量に含んでいる。英国では、この石灰質の固まりのことを“Limescale”と呼ぶ。決して食べ物ではない。しかし、英国人は毎日欠かさず口に入れ、体内に吸収することを怠らない。“Limescale”は、英国人の体内物質を構成する重要な一要素である。

“Limescale”が付着したやかんの内部
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やかんから取り出した“Limescale”の固まり
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この“Limescale”が、実に厄介なのである。水を使うところなら、どこにでも必ず付着するのだ。やかん、食器、スチームアイロン、シャワーや水道の蛇口、便器、流しのパイプなど、いたるところに石灰が付着する。そのため、“Limescale”を溶かす薬品は、英国生活の必需品である。

“Limescale”が付着したスチームアイロン
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“Limescale”を溶かす薬品
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ベーコン

別に不味くはない。

しかし、そこは英国のベーコンである。一味違う。英国のベーコンは、肉厚でデカイのだ。ベーコンというよりも、それはまさに肉片である。なぜ、ここまで肉厚でデカイのかは不明である。もちろん、薄手の小さいベーコンも売ってはいるが、一般的に英国人が食べるのは肉厚どデカベーコンである。

基本的に“smoked”と“unsmoked”に分かれており、どちらもかなりが効いている。そのおかげで、2週間は日保ちする。味自体は、当然ベーコンそのものであるが、非常に塩辛い

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英国人がベーコンを食べるときは、たいていの場合カラカラになるまで火を通す。それを大皿に他の食品と一緒に盛り付けて食べる。パンに挟んで、サンドイッチにして食べることも多い。BTL(ベーコン、トマト、レタス)は、サンドイッチの定番である。

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Baked Beans

激マズ度:3

英国を代表する激マズな食べ物の一つ。大豆をトマトソースに入れてヘニョヘニョになるまで茹でたもの。缶詰になって売られている。どんなに高くても、1缶1ポンドしない。セールで買えば、6缶セットで1ポンド50ペンスほどだ。値段も味もチープな食べ物である。茹でているのに、なぜBaked(焼く)というのかは謎である。

中身を缶から出して皿にあけ、電子レンジで温め、トーストの上にブッかけて食べるか、そのまま食べるのが一般的。味付けは、まったくしないでそのままか、せいぜい塩コショウをする程度。こんなものを毎日食べている英国人の味覚は、本当に恐ろしい。

HEINZのBaked Beans
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“Baked Beans on Toast” ベイクド・ビーンズのブッかけトースト
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マッシュド・ポテト

激マズ度:3

英国のジャガイモ料理は、チップス、クリスプス、コロッケ、ポテト・サラダなどなど、バラエティーに富んでいる。英国で手に入るジャガイモは、種類が多く、その質も中々である。品種によっては、ちゃんと料理して食べるとホクホクで美味しい。

とはいっても、素材の良さを殺すのが得意な英国人。調理方法も、たかが知れている。どれも火の通し方が違うだけで、何の味付けも無しに、ジャガイモがそのまま出てくる。そして、味の無いジャガイモの上に、塩、コショウ、穀物酢、ケチャップ、グレービー・ソースなどをブッかけて食べるだけだ。

その中でも、英国人が作るマッシュド・ポテトは酷いものがある。マッシュド・ポテトなんて、単にジャガイモを茹でて、潰せば良いだけのはずだ。でも、英国人の手にかかると、それさえも激マズレシピに大変身する。

その原因は、とても単純である。英国人は、ひたすらジャガイモを茹で上げるからだ。英国人が茹でたジャガイモは、繊維がトロけて、水分を極限まで吸いこんだでんぷん質の固まりと化す。しかも、それを潰してマッシュド・ポテトを作るものだから、グチョグチョ・ベチャベチャである。それが、お皿に山盛りになって出てくるのである。もちろん、味付けなどされていない。

これが出されたときには、運が悪かったとあきらめるしかない。決して、歯ごたえや香りや盛り付け方を楽しもうなどと思ってはいけない。塩でもコショウでも良いから、とにかく味を付けて、後はひたすら口に流し込むのだ。とにかく、お腹が一杯になることだけは、間違いない。

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洗剤の泡

激マズ度:5

多くの英国人は食器を洗った後、洗剤の泡をロクに流さない。そのため、英国人の洗った食器は、いつもベタベタとしている。だから、私は彼らが洗った食器を使用するときには、いつも出来る限り濯ぐことにしている。なんといっても、洗剤には毒性を持った薬品が使われていることが多いのだ。

しかし、ほとんどの英国人はそんなことは全く気にしない。よって、彼らは食器を媒介として、日々洗剤を口にしていることになる。よく病気にならないものだ。

一説には、「洗剤には殺菌作用がある」という迷信をいまだに信じているかららしい。他にも「洗剤は飲んでも平気」という説を信じている場合もあるようだ。だが、ほとんどの人は、そんなことさえも気にしていない。どうやら、単に親が洗剤を流していなかったから、子も洗剤を流さないということが受け継がれているだけのようだ。しかし、長い間に少しづつ体内に蓄積された洗剤が、きっと人体に何らかの影響を及ぼしているに違いない。

「英国健康促進委員会(*)」の調査によると、洗剤の毒性は脳中枢の内部に影響し、人々を怠惰にする作用があるという。20世紀始めに産業革命で世界を牛耳った英国が、一気に衰退し「英国病」とまで言われるようになった一因は、洗剤の毒性にあるという。

委員会では早急な対策として、国民に「Guinness」ビールを推奨している。「Guinness」に含まれている生ぬるいホップが、洗剤の毒性を中和するということだ。若者を中心として人気がある「Lager」ビールにはこの作用が無く、怠惰な若者を生み出す一因となっている。委員会では、この事態を憂慮し「Millennium Guinness」の販売を検討している。

* そんな委員会は存在しません。

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