病院に行こう!

近頃、あまりにも体調が悪かったので、病院に行くことにした。

このところ、持続的な頭痛、吐き気、ふらつき、めまい、不眠が続いて、しかも体重が突然減っていた。こりゃマズイということで、何か重大なことが起こる前に病院に行くことにしたのだ。

通常、英国で仕事をしている外国人が病院に行く場合、NHS(National Health Service)という医療保険制度に入って、GP(General Practitioner)を決めなければいけない。NHSは日本でいうところの国民健康保険みたいなもの。GPはいわゆる町のお医者さんという感じ。

日本との違いは、通常の治療費が歯科、眼科の一部を除いて、すべて無料であるという点だ。

私の場合「NHSの登録なんて面倒くさー」だったので、当然登録していなかった。まあ、日本で海外旅行保険に入っていたから、何かあっても大して困ることはないだろうというのもあった。

ということで、今回は病院に行くのに海外旅行保険を使うことにした。

ところが、保険の手引書を見るとイギリスの提携病院はロンドンにあるものしか書かれていない。たかだか体調が悪いのを見てもらうだけでロンドンまで行くのは面倒くさい。

そこで、近所の提携病院を教えてもらおうと保険会社のイギリス支店に電話してみた。

まず、事情を話し、それから病院を紹介してほしいと尋ねてみた。
すると「それでは日本の支店に転送します」と言われ、待つこと1分。
日本に接続される。

そして、今度はその日本の人に事情を話し、病院を紹介してほしいというと
「ヨーロッパの病院は、パリ支店で担当しているので転送しますね」と言われ、待つこと2分。
今度はパリに接続される。

そして、次にそのパリの人に事情を話し、病院を紹介してほしいというと
「それではこちらで病院の予約を入れるので、後ほど電話します」と言われ一方的に電話を切られた。

うむー、なんちゅーワールドワイドな電話のたらい回し! そんなことできるのね・・・。

そして次の日、保険会社から「5:00に予約を入れたから病院に行け。ドクターの名前はMr. Lotayだ」とインド人アクセントの英語で電話がかかってきた。場所を聞くと会社のすぐそばだったので、早速行ってみる事にした。

実際に行ってみると、そこはまさに町医者。普通のお家を改造して病院にしましたという感じ。

surgery1.jpg

とってもオンボロな建物を見て「やっぱり病院に行くなんてやめれば良かった」と後悔。しかも、英語で病状を説明しなければならないのが嫌だというのもあった。だが、病院の前まで来てしまったのだから仕方がない。意を決して行くことにした。

中に入ると、待合室があった。案の定、小汚い。そのせいか、他に待っている人もみな小汚くみえる。壁に張ってある広告も「タバコはガンのもと」とか「予防接種を受けましょう」とか、不安を煽るものばかり。「定期検診を受けましょう」なんてものでさえ、恐ろしく感じてしまう。そんな中で、待つこと20分。いよいよ私の番がやってきた。

看護婦に呼ばれて診察室の中に入る。すると、そこには妙に体格愛想の良い女性の先生が待っていた。でも、何か様子がおかしい。彼女の顔を良く見ると、ものすごくヒゲが濃いのだ。しかも、なんかっぽい。でも、声は女性の声だ。髪型も女性だ。化粧もしている。でも、どうみても女装しているようにしか見えない。

まあ「ヒゲが濃い女性の人もいるのかもしれないから仕方がないか。本人も気にしているのかもしれないし、失礼かもしれない」と思い、私はできるだけ平静を装うことにした。

はじめに、その先生にNHSの登録をしてあるかと聞かれた。
「していない」というと、登録するための書類を書けといわれた。名前、住所、電話番号など簡単なことを書いて、サインをして終了。

それから「今度血液検査をするように」と言われた。NHSの登録で、何で血液検査が必要なの?とは思ったが、どうせ保険がきくからタダだ。来週にもう一度来て検査を受けることにした。

その後、私の症状を聞かれる。
「なぜだかわからないけれど、頭痛と吐き気がして、ときどぎフラフラする。体重が減ってしまった。」と説明すると、「海外に来て働いているストレスのせい。大したことないから大丈夫」という返答。
その間、私は彼女のヒゲがどうしても気になっていた。
しかし、あくまで平静を装った。

それから、「良く眠れない」というと、睡眠薬を処方してくれた。

そして、なぜだか「会社に何人働いているのか」と質問され、
「彼らも何かあったらウチにくるようにいってね」と言われた。
そして、最後に「来週、血液検査をしにくるように」ということで終わった。

このように、診察はちょっと話をしただけで終わった。それなりの対応といえばそうかもしれないが、それなのに打診などは一切なかった。うーん、英国の町医者ってこんなものなのだろうか・・・。まあ、はじめから大して期待していなかったから良いか・・・。

ということで、血液検査の予約をして家路につくことにした。

その日の夜。

どうも、あの医者のひげが気になって頭からはなれなかった。そして、ふと紹介された医者って確か「MR.」だったような気がするなあ・・・ということに気がついた。病院の案内書を見ても、ドクターは1人だけのようだ。ということは・・・。(-_-;)

やっぱり、オカマ

あのヒゲの濃さは、やはり男性だったのだ。妙に体格と愛想が良かったのには理由があったのだ。英国には、オカマのドクターがいたのだ。しかも、よりによってたまたま行った医者がオカマだったのだ。

大英帝国、恐るべし

しかし、このことに気がついてから、今度の血液検査が恐ろしくなってしまった。どーか、あのオカマ先生の好みが、アジア人のやせたヤローではありませんよーに、と祈るばかりである。

「はい、服を脱いで。はい、横になって。はい、うしろを向いて・・・」

あー、考えるだけで恐ろしい・・・。

血液検査に行くは止めるべきだろうか。まあ、血液検査で服を脱げと言われることもないか・・・。

でも、「先生って、オカマですか?」と尋ねたい気持ちがあるのは、隠しようのない事実である。

(2000年06月24日執筆)

注記:
「オカマ」という言葉に差別意識を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、上記の文章を書くに当たって、他に良い言葉が思いつきませんでした。基本的に、性的嗜好は、法律を遵守している限り、個人の裁量に任されるべきであります。この文章は、性差別を助長する目的で作成されたものではないことをご了承ください。

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小銭をねだる人々

英国、特にロンドンにはホームレスが多い。道端でものすごい悪臭を放って座っている人を良く見かける。当然ながらお金に困っていて、「小銭くれー」なんて積極的にお金をねだってくる人が結構いる。

不思議なのは、ホームレスではなくても「小銭ない?」なんて聞いてくる連中がいることだ。特に地下鉄の切符売り場周辺や繁華街には、この手の連中が沢山いる。切符代を浮かせたいという考えなのだろうか?仕事なんてしてなさそうだから、お金が無いのは確かなのだろう。しかし、見ず知らずの人間に平気でお金をせびれる感覚は、理解しがたいものがある。

この前、ある地下鉄の切符売り場で切符を買おうとしたら、すぐそばに公衆電話で電話をかけているヤツがいて、「小銭の持ち合わせが無くて、電話が切れそうなんだ。小銭無い?」と聞かれた。すぐに「こいつは怪しい」と思った私は、「無いよ」といってその場を立ち去った。すると彼は、違う人間に同じことを言って小銭をせびっていた。

この男は10分後もその場にいて、電話をしながら他の人間に同じように小銭をせびり続けていた。本当に小銭が無い人間が、10分以上も電話をし続けられるわけがない。当然、この男は電話をするフリをしながら、「電話が切れる」というのを口実にして、道行く人々に小銭をせびっていたわけである。

英国には、このように手を変え、品を変え、小銭をせびろうとする人間が沢山いるから注意が必要である。とはいえ、スリや引ったくりなどの犯罪を犯さないだけ、まだそれでもマシな方だと考えないといけない。英国は、世界でも有数の軽犯罪大国だという現実を忘れてはならない。

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英国の信号機

英国の信号機は、 赤  になる前に 黄  になる。これは日本と同じ。しかし、 青  になる前にも 黄  になる。

 青   >  黄   >  赤   >  黄   >  青  
というように変わっていくのだ。

信号を見たときに 黄  だったら、次に 青  になるのか 赤  になるのか混乱しないのだろうか?

まあ、英国人は信号などロクに守らないから、その順番がどうであれ関係ないのであろう。

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水道の蛇口

たいていの場合、英国の蛇口は、お湯と水の二つの蛇口が、それぞれ別々に取り付けられている。一方はゆだるような熱さの熱湯、もう一方はヒンヤリとした冷水しか出てこない。これが実に不便なことこの上ない。

顔を洗うときなんて非常に苦労をする。まず両手に冷水を汲んで、それから熱湯を継ぎ足して、ちょうど良い温度になったらところで、それを顔にパシャっとかけてすすぐのである。洗面器のようなものがあれば良いのだが、そんな便利なものは英国ではほとんど使わないらしい。

しかし、そんな不便な蛇口をこよなく愛する英国でも、たまに蛇口が1つになっている水道をみかける。でも、「これは気が利いている」なんて期待していはいけない。あくまで英国の水道なのだ。

お湯と水を同時に出すと、なぜだか真ん中で熱湯冷水が分かれて同時に出てくる。いったい、どーやったらこんな水道を作れるのか非常に疑問である。

english_tap.gif

どうやら、蛇口の寸前まで熱湯冷水のパイプが別々になっていて、蛇口の直前ではじめてミックスされて出てくるのが原因のようだ。何故こんな役立たずな水道を作るのか、全く不可解である。

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マネキン

英国で店頭にディスプレイされているマネキンを見ると時々驚かされることがある。ビーチク(乳首)が立っているからだ。英国のマネキンは、女性のみならず男性のどちらもビーチクがツンと立っている。英国では、こういうところだけは何故だか精巧に作るらしい。ほかの部分はどうなっているのだろう?

kookaiのマネキン
mannequin.jpg

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コンドームの自販機

コンドームの自販機

英国にある公共の男性用トイレには、コンドームの自販機が置いてあることが多い。不特定多数の人が利用するトイレには、必ずといって良いほどコンドームの自販機が置いてある。デパートとかレストランのトイレには置いてないこともあるが、BRや地下鉄、大学、パブのトイレには、ほぼ間違い無く置いてある。

エイズの蔓延を防ぐというのが目的なのだろうか。ちなみに、公共衛生研究所(PHLS)の発表によると、英国の成人のHIV感染者は3万人に達し、そのうちの1万人が感染に気がついていないという。

また、英国はヨーロッパ諸国の中で最もティーンエイジ・マザーが多く、政府の経済支援無しには子育てを出来ない人々が沢山いるということもあるかもしれない。

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